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日本語グループ学習教育方針

語学学習のみに焦点を当てたものではなく、子供達が各年齢での成長の助けとなる様々な体験学習を通し、 与えられた課題を達成するために必要な「考える道具」「コミュニケーションの道具」として日本語を捉え、 目的を持って日本語を使う中で日本語力を伸ばすことを教育目標としています。

そして、その目標達成のために「読む」「書く」「話す」「聞く」を基本とした学習を行い、「わかる」 感覚から「自分が知っていることを使って更に新しい事が学べる」という意欲を引き出し、結果として「お もしろい」と自分にとって楽しく意味のあるものと感じられる学習活動を目指します。


1. 個人差のある学習能力に見合った環境作りと発達への教育的な補助

就学年齢の児童は、それぞれが違った速度と形態で学習していくものです。日本語を発達させることを 目的とした学習活動は、全て個々の成長の課程に見合ったものであり、また、その成長を助けるものでなく てはなりません。成長とは、言語、情緒、社会性、学習能力の全てを含みますので、言葉だけを切り離して 日本語学習するのではありません。

この観点から、こどもの家の日本語グループ学習は学年制、年齢別ではなくマルチエイジ教育方針を導入してい ます。同じ内容を学ぶ際に 1年でできる子供と1年半必要な子供がいます。学年別のカリキュラムでは、1年半 必要な子供は留年させるべきか、と児童本人、親、先生にストレスが生じます。マルチエイジ教育であれば、 個々の学習ペースに合わせることが可能なのです。

2. 国語教育 vs 継承日本語教育

アメリカという、生活言語として日本語に触れない環境に居る子供達に対して、両親、又は片方の 親からの継承言語としての日本語を定着させる為に、様々な手法、手段を通じてバイリンガル教育とし ての学習を実践します。

日本在住の子供達は、国語の授業以外にも日々の生活の中で日本語学習の場がありますが、アメリ カ在住の子供達は現地幼稚園・小学校入学に伴い、生活及び学習言語が英語へとシフトしていく為、国 語教育という日本在住の子供向けアプローチでは効果が期待できません。

こどもの家のカリキュラムは、バイリンガル教育の研究に基づいた「継承日本語教育」で、文法や漢 字を学ぶことだけが目標では無く、様々なトピックを学びつつ文法や漢字をも学んでいきます。

3. 子供達が自分にとって意味のあるものと感じられるような学習活動

子供達にとって意味のある学習とは、「わかる」、「自分が知っている事を使って、さらに新しい事 が学べる」、「おもしろい」という条件を兼ね備えた学習を指します。(これは児童、生徒を問わず、全 ての学習における必要条件です。)

4. 学習とは本来楽しいものでなくてはならない

子供達自身が楽しいと思いながら学習することが、一番身につく学習です。本から難しい事を学ぶこ とや、机に向かって静かに本を読んだりドリルをすることだけが学習ではありません。

友達と笑いながら動いて作業をしている、一見遊びと見受けられる事も立派な学習です。実際、子供 達が楽しいと思って行う学習活動の場合は、時を忘れて集中する姿が見受けられます。


※日本語補習校との違い

こどもの家の日本語グループ学習は、日本語補習校への入学準備コースではありません。

また、土曜日のお稽古事等の関係で、補習校に行けなくなった子供達の為に「内容とスピードを減らし て教える」というものでもありません。

当校独自の教育目標に則り教えており、文科省のカリキュラムに沿った帰国前提の子供達向けの内容を 主とする補習校とは全く違ったものになりますので、十分にご検討された上、お子様に合った学校またはク ラスを選ばれることをお勧めします。クラス内容をご理解頂く為にぜひ一度授業をご参観下さい。お電話も しくはEメールで事前のご予約をお願い致します。