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Papas&Mamas こどもの家父母会新聞 第39回2010年12月号

1: 知っておきたいダイエットのしくみ  アニシッチ久美子
2:  まんが オンズマンたし
3: 情報コーナー (こども連れのお出かけ&レストラン)
4: 作ってみませんか?(安達和恵さんからのレシピ)
5:  お勧め習い事
6: 編集後記



知っておきたいダイエットのしくみ  アニシッチ久美子


        アメリカ人の3分の2は太り過ぎで、3分の1は過度の肥満である。子供の肥満も蔓延しており、オバマ大統領夫人がLet’s Move!というキャンペーンを始めた (www.letsmove.gov) 。肥満は、納税者、消費者としての私達の懐を痛めている。例えば、肥満者が健康を害し、政府補助のメディケアのお世話になったり、航空会社が乗客の体重増加に伴い増える燃料費を、運賃の一部として消費者に負担を強いる、等。なぜアメリカ人の体重は増加しているのか?現代の運動不足の生活、1回当たりの食事量増加、ジャンクフードが原因と思いがちだ。が、それなら、運動量を増やし、食べる量を減らせば、痩せるのか?ご存知の通り、ありとあらゆるダイエットや減量制度が存在する。ダイエットとは、要するに摂取カロリーを制限し、食事量を減らすという事なのだが、これがまた効かない。新年を迎え、『減量』を一年の抱負に掲げる人も多いかと思うが、この体重だけに注目した点が、まずは第1の失敗なのだ。と言うのも、減量は実は、脂肪量減少でなくてはならないから。
        まず念頭に置くべき事は、筋肉が新陳代謝を左右するという事。活動的な人や、定期的に運動をする人は、筋肉の脂肪に対する比率が高い。筋肉の量が多いと、眠っている間でも、カロリーや脂肪を燃焼する。だから、減量(実際は減脂肪)志望者は、エアロビクスやジョギングの様な脂肪燃焼運動に加え、何らかのウェイト・トレーニング(筋トレ)をしなければならない。ここで注意点は、筋肉は脂肪の倍重いので、体重だけを頼りに減量(減脂肪)していると、的外れな結果になる。さらに、典型的なダイエットは、筋肉減に繋がるので、その為に新陳代謝が下がる。これは減量者にとっては、致命的な事だ。 
        そして、食事。1回当たりの食事量を制限しても痩せないのは、血糖値が、食物を体内でエネルギーとしてどう使うかを左右するから。(食事制限は、虚脱感、空腹感で長続きしないというのもある。)どんな食べ物を食べるかが鍵で、ここでグライシミック・インデックスが登場する。食事後、体内の血糖値が上がるが、現代の高グライシミック食は、砂糖を食べたかの様に血糖値を即時に、いきなり高い値まで上げる。これに対応する為、体はインシュリンを分泌し、エネルギーを必要とする筋肉まで、この糖を送り届ける。ところが、この血糖値の急上昇とインシュリン分泌が同時に起こると、体は脂肪貯蔵モードに切り替わるのだ。そして体が糖を使い切らないと、糖は脂肪として保存される。現代のアメリカ食生活の難点は、血糖値急上昇、急下降、それに対応するインシュリンの分泌、を一日中繰り返している事だ。そのうち、体はインシュリンに反応しなくなり、食べ物は全て脂肪として保存される様になる。では、この血糖値の急上昇、急降下を防ぐには、どうすればいいのか?それには、低グライシミック・インデックス(GI)食を摂る事だ。残念ながら、過去に何度も体重の増減を繰り返した人は、新陳代謝を上げる為、食べ物が脂肪として保存されるのを防ぐ為には、運動と低GI食以上の助けが必要だ。又、現代人はストレス過多だが、ストレスは体脂肪を維持するので、減脂肪の妨げとなる。そういう人達には、科学的に効果を証明された薬草や
サプリメントがある。幸い肥満の子供達には、過去に体重の増減を繰り返した事が無いので、運動量を増やし、低GI食に切り替えるだけで、減脂肪の効果が出る。こういう時代だからこそ、親として、子供達は活動的にしておきたいものだ。
        もっと知りたい方、新年の抱負に『減量』を掲げようと思ってる方は、antiage2000jp@yahoo.co.jpまでご連絡を。(又、こどもの家での父兄向け減量・健康食事クラスも思案中。クラスをやって欲しいという方もメール下さい。)では、活動的に過ごし、低GI食を選んで、家族揃って健康に!  

 まんが オンズマンたし

4才児
        

情報コーナー (こども連れのお出かけ&レストラン)

冬休み、家族でお出かけする機会もおおいことでしょう。

ダウンタウンのHill とOlive、5番と6番通りにまたがる(領事館のすぐ近く)Pershing Squareでは、1月17日まで屋外アイススケートリンクが設けられています。料金など詳細は Pershing Square まで。その近くに短距離の坂道を上り下りするケーブルカー(Hillと4番通り、  Angles Flight   (片道25セント)もあります。

 新しい新聞委員の木村まどかさん(もも組)がダウンタウン界隈のレストランを紹介してくれました。


Bottega Louie
700 S Grand Ave Los Angeles, CA 90017
213-802-1470   Bottega Louie 
ハイチェアーあり おむつ交換台なし

一見、子連れでいいのかしら?と迷ってしまいますが、子連れファミリーも何組か見かけるレストランです。メニューは時間で多少変化しますが、どの時間帯にもトドラーに食べさせられるものがあり、小皿系メニューも充実しています。レストランの入り口手前にはデリやベーカリー、パティスリーもあり、テイクアウトにもぴったりです。
広くて明るく開放感にあふれたところです。

BCD Tofu House (Korea Town)
3575 Wilshire Blvd Los Angeles, CA 90010
213-382-6677  BCD Tofu House  
ハイチェアーあり おむつ交換台女子トイレにあり

寒い季節にぴったりのスンドーフのレストラン。アペタイザーには小さい焼き魚も出てきます。他のスンドーフレストランでは見かけない、カレー味やハム&ソーセージ入りスンドーフがあります。辛さも選べるので、non-spicyにすれば、子供に取り分けることができます。ダウンタウンやローランドハイツにも支店があります。こどもの家からはローランドハイツが便利です。

作ってみませんか?(安達和恵さんからのレシピ)

クリスマスはポットラックなど、いろいろ集まりも多い季節。現在は父母会書記、Webmasterとしてまたこどもの家を長らくまた幅広く支えられてきた安達和恵(土曜クラス)さんからのパーティーメニューをいくつか紹介します。

■簡単ピクルス
**パーティーの箸休めにいかがでしょう。意外と食べ始めると止まりません。

●材料
 野菜 :タマネギ、にんじん、セロリ、カリフラワー など
 水
 白ワインビネガー(無ければ、白ワインと酢でもOK)
 粒黒こしょう  ティースプーン1杯ほど
 塩(おいしい塩が良いですよ)

●作り方
・野菜は、小指くらいのスティック状に切っておきます。
・鍋にお湯を沸かし,塩、こしょう、ビネガーを入れます。
 (塩は『しょっぱい』と感じるぐらいまできつめに、ビネガーはお好みで、結構ドボドボと)
・沸騰したら、色の薄い(白い)野菜から順にゆでていきます。
・好みのゆで加減(余熱でも柔らかくなるので、堅めが良いです。)で、ざるに上げておきます。
・あら熱が取れたら冷蔵庫で冷やして出来上がり。

■揚げ鶏
**前日に作れるので、パーティにも重宝。もちろん、晩ご飯のおかずにも。

●材料
鶏もも(又は胸)   4枚 (皮付きが良い)
揚げ油
A:醤油 大8、酒 大4、 みりん 大4
(あるいはこの比率で)
B:酢、砂糖、豆板醤、鷹の爪 (好みの分量)

●作り方
・鶏肉の厚いところは、切れ目を入れておく。ペーパータオルで水気を取っておく。
・Aの調味料を合わせて、火を通しておく。好みでBの調味料を入れる。
・深めのフライパンを熱し、肉がかぶる程度の油を入れる。
・油が温まったら(熱くしすぎるとはねます。)、鶏肉を入れ、ジワジワ揚げる。
・何回かひっくり返し、しっかり火を通す。(竹串を刺して、白いのが出てこなくなったらOK)
・バットに揚がった肉を入れ、つけ汁をかけ1時間以上置く。(冷凍レンジOKのジップロック袋が便利)
 翌日に食べる場合は、あら熱が取れたら冷蔵庫へ。
 薄切りにした肉の周りに、生野菜、クラゲなど飾ると、パーティーにもGood。
 Bにチューブのニンニク、しょうがを加えても良いですよ。

 お勧め習い事

新年の抱負になにか習い事をとお考えの方、08年度より2年続けてこどもの家父母会会長をつとめられた、マシアンダロ千恵子さん(お子さんは卒園されました)がお勧めする茶道教室(裏千家)はいかがですか?お問い合わせ先:濱野先生(818)952-5681。場所はグレンデール北東に位置するLa Canada市です。また茶道のみならず、日本文化を今一度見直せるすばらしい機会です。体験談などのお問い合わせは千恵子さんまで(mighty06@gmail.com)どうぞ。

夏休み, こんな光景を目にしました。

息子を向かえにいくまでに少し時間があり、天気もよかったので、近くの公園で時間つぶしをしていました。私がすわっているちかくで二人の男の子(幼稚園児で、二つくらい年がはなれていたとおもいます)が遊んでいました。最初はなかよくあそんでいましたが、年上の子が使っていたおもちゃを年下のこどもに力づくでとられてしまいました。年上の子はなきだしてしまい、母親のほうに向かっていきました。そこで、年下の子のお母さんは落ち着いて言いました。「(こどもの名前)、なんていうの?」お母さんはたぶんそこで謝らそうとしていたのですが、その子は聞き入れません。そこで、私だったら声をあげ、「謝りなさい!」と半ば強制的にいわせたことでしょう。年上のこどもがもう遊びたくなさそうなそぶりをみせたとき、年下のこどもは自分なりに年上のこどもの気分を害したことにきづいたのです。そしてごめんなさいと心からいいました。そこにいたるまで、お母さんは何もいわずにずっとその瞬間を待っていました。辛抱づよくこどもなりに考えさせ、学ばせる。なかなかまねできることではありません。

編集後記

Y2Kがさわがれて以来もう10年もたってしまいました。記事、情報をくださった方ありがとうございました。特に卒園されたアニシッチさん、オンズマンさん(漫画)ご協力ありがとうございました。記事、情報、コメント募集しています。Nami.hayashi3@gmail.comまで、お送りください。次回は年度末の発行(6月)となります。
それではみなさん、よいお年を。