kodomo No Ie

私たち家族は、3年前の冬に日本からアメリカへ引っ越してきました。当時、小学校2 年生と幼稚園の年中だった子供たちは現地校へ通うことになりましたが、日本語を維持する 為に日本語学校への入校も考えていました。

こどもの家の土曜クラスを見学させて頂いたのは、引っ越して間もない1月の最初の授 業で、みんなで書初めをしたりダルマ落しやけん玉で遊んだり、と楽しそうに生き生きした 子供達を見る事ができました。

また、週に1日という限られた時間の中で、「季節ごとの行事が授業に組み込めるよう に」と創意工夫される先生方の熱意や日本文化を大切に思う気持ちも伝わってきました。 日本語教育を維持する上でいくつかの選択肢があった中、こどもの家を選んだ理由は、語学 としての日本語だけではなく、文化を含めた日本を学べる場所だと強く感じたからです。

入校後、徐々に日本語力の成果も表れました。幼稚園部では、ひらがな・カタカナを書 き順ごとに色を変え練習することによって、文字の基本から丁寧に教わることができたよう です。そして本作りを通して短い文章を完成させる事が出来るまでになりました。

小学生中学年部では、日本の教科書を使わずに一つのテーマに沿った総合学習をしてい ました。テーマに沿って言葉や漢字をまとめて習うと効率良く学習が出来ましたし、筋道を 立てて考える力を養うのにとても役立ったと思います。また、このテーマ学習は3月に行わ れる学習発表会にも内容がつながっているため、目標を持って勉強できた点でもプラスでした。

突然決まった引越しで不安も多いアメリカ生活のスタートでしたが、温かい先生方に見守 られながら きめ細やかな指導の元、子供たちが無理なく楽しく「こどもの家」に通うことが 出来、とても嬉しく思っています。

2008年9月 光本 由利子

息子が『こどもの家』にお世話になって、幼稚園部も含めると早7年目。
現在、土曜クラスの小学校中学年のクラスで学んでいます。

もう少し幼かった頃は先生が考えついた色々なゲームを 日本語で挑戦。折り紙や日本の行事を存分に楽しむこともありました。

小学生になってからは、みんなで育てた大根でたくあんを作り試食したり、 ハロウィーンのおかし屋敷では、お客さんになったりお店の人になって お金の計算をしたり、どうやったら沢山お客さんが来てくれるかみんなで 考えてポスターを作ったり。

息子にとっては、『お勉強をさせられている』という意識はなく、日本語 を使いながら様々なアクティビティを体験し、日本語や日本文化だけで なく、様々なことをいろんな角度から見て、触れて学んでいると思います。

息子は毎週楽しみながら、いつの間にか学んでいます。そして、私も親と して息子のクラスでやってきた事や宿題を見ながら、一緒に学び、楽しま せてもらっています。

園長先生をはじめ、先生方の大きなハートに日々感謝しつつ。

2008年10月 羽地みき子